7~9世紀の外交使節として大変有名な遣隋使と遣唐使。中国の国家の変遷によって名称は変わったものの、300年の間に計20回以上もの遣隋使・遣唐使船を派遣しました。
この使節を機に、中国や朝鮮との外交が活発になっていったことは皆さんも知るところですが、羅針盤も地図もない当時の船の航海技術を考えると、まさに命がけの渡航であったことが容易に想像できます。
一国家として認めてもらうために、また日本国のさらなる発展のために、決死の覚悟で中国へ渡った遣隋使・遣唐使たちに思いを馳せてみませんか。
歴史シリーズ第3弾です。

日程 |
行程 |
宿泊地 |
1日目 |
東京駅より新幹線で大阪へ(2時間半)
その後遣隋使・遣唐使ゆかりの地めぐりへ
・住吉大社(大阪市)
遣隋使・遣唐使はこの地にかつてあった住吉津から出発したと言われています。それはきっと航海の神である住吉三神をまつっている住吉大社があったからでしょう。遣隋使・遣唐使は必ずここ住吉大社で航海の無事を祈ってから出発したそうです。
・復原遣唐使船(奈良市)
2018年にオープンした平城宮跡歴史公園「朱雀門ひろば」の一角、遣唐使についての解説コーナーなどが設けられた「天平うまし館」に隣接する位置に設けられた復原船です。内部の様子などは資料がなくわかっていませんが、この旅に出かける前に船のイメージを持っておくことで楽しみが広がりますよ。
・唐招提寺(奈良市)
8世紀奈良時代に、遣唐使船に乗って日本に仏教普及にやってきた、唐の僧鑑真が建てたお寺です。このように遣唐使はこちらから行くだけでなく、中国から人を招いて日本に貢献してもらう役割も果たしました。 |
大阪市内 |
2日目 |
新大阪駅から新幹線、JRで呉(広島県)へ(2時間半)
呉駅よりバスと渡し船で倉橋島へ(30分)
・倉橋島・・・古代より造船所、寄港地として栄えた島です。ここで多くの遣隋使・遣唐使船が作られたと言われており、大阪を出港した遣隋使・遣唐使船がこの地に立ち寄ったそうです。対岸にある「音戸の瀬戸」から120mの距離を渡し船で渡っていくのも情緒がありますね。造船の歴史がわかる「長門の造船歴史館」や美しい景色が広がる桂が浜などをお楽しみください。 |
呉市内 |
3日目 |
JRと新幹線で福岡へ(2時間)
博多駅到着後、福岡市内他観光
・博多港(福岡市)・・・ここも遣隋使・遣唐使船の寄港地と言われています。ここからいよいよ本土を離れ、島々を経由して中国へと旅立っていきました。
・太宰府天満宮(太宰府市)・・・平安朝廷で天皇の次の位である太政大臣であった菅原道真をまつった宮です。道真は当時危険かつ成果の乏しくなった遣唐使の廃止を進言するなど、朝廷に大きな影響力をもっていましたが、政敵によりここ太宰府に左遷され、失意のうちにここで没しました。聡明な人物だったことから、学問の神様としても有名です。
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福岡市内 |
4日目 |
鉄道・高速船で長崎五島列島の福江島へ(4時間)
到着後、福江島観光
・福江島・・・遣隋使・遣唐使船の日本最後の寄港地で、ここから日本を離れ、海を渡って中国にわたりました。よって遣唐使船に乗っていた僧・空海や最澄もここを訪れています。空海が帰りの途中しばらく滞在したといわれる「大宝寺」や危険を冒して渡航した遣唐使をたたえて作られた「遣唐使船寄泊地の碑 」や「三井楽(みみらくのしま)」などゆかりの観光スポットがあります。 |
福江島内 |
5日目 |
高速船とバスで長崎空港へ(3時間)
長崎空港より空路羽田空港へ |
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