日本の誕生を語るうえで、今だに語り継がれているのが日本神話の1つ「国生み神話」です。神社創建の起源ともいうべき国生み神話は、古来の神々が織りなすドラマになっており、そのドラマに登場する天照大神(あまてらすおおみかみ)などの神々や因幡の白ウサギなどの動物、宝物などは、現代の私たちが見聞きする名前も多いと思います。
でも意外と神様の話と神社を別物と考えている人も多く、伊勢神宮や厳島神社など有名な神社には足を運んだことがある!という方でも、どういう云われで創建されたのか、祀られている神様が神話の中でどのように活躍したのかは知らない、という人が多いように思います。ここでご提案するのは、イザナギとイザナミの時代から天孫降臨、神武東征に至るまでの「国生み神話」に絞って、ゆかりのある神社を巡ろうという旅です。
古来より私たちは自然の恵みに感謝しながら、天照大神をはじめとする「八百万(やおよろず)の神々」に加護を祈ってきました。予想できないような出来事が起こる今だからこそ、数千年前の「国生みのはじまり」に思いを馳せ、日本人のルーツを探り、日本の神様に加護を祈る旅に出ませんか?
日程 |
行程 |
宿泊地 |
1日目 |
東京駅より新幹線、バスで淡路島へ(神戸経由)(約4時間30分)
到着後、日本が作られた際の最古の島の1つとされる淡路島の国生み神話スポットをお楽しみください
・伊弉諾(いざなぎ)神宮・・・国生み神話の祖先ともいうべき、あの天照大神(あまてらすおおみかみ)を生んだ親神であるイザナギとイザナミ。そのイザナギがまつられている、日本最古ともいわれる神社です。イザナギは国生みの大事業を終えた後、余生をこの地で過ごしたとされています。
・おのころ島神社・・・イザナギとイザナミが海をかき回して作ったとされる日本最古の島「おのごろ島」。その地であることのしるしとして、イザナギとイザナミ2神をお祀りしています。
|
洲本温泉(兵庫県) |
2日目 |
淡路島南部の土生(はぶ)港より汽船で沼島(ぬしま)へ(40分)
淡路島の南5kmに浮かぶ島で、国生み神話でイザナギとイザナミが一番最初に作った島「おのころ島」の最有力候補と言われる島です。国生みの聖地ともいうべき自然豊かな島の散策をお楽しみください。 |
3日目 |
淡路島よりバスで伊丹空港へ(神戸三宮経由、3時間)
伊丹空港より空路鹿児島空港へ(1時間10分)
到着後、レンタカーで霧島神宮へ(約30km、40分)
霧島神宮・・・天より高千穂に降り立った、いわゆる「天孫降臨」の主役であるニニギ神をお祀りしている由緒の古い神宮です。「天孫」とは、天照大神の孫であるこのニニギを指しています。
(九州エリアはレンタカーで巡るプランになっておりますが、公共交通機関を使ったアレンジも可能です。) |
霧島温泉(鹿児島県) |
4日目 |
レンタカーで日南市の鵜戸(うど)神宮へ(100km、2時間)
その後宮崎市へ(45km、1時間)
鵜戸神宮・・・「海幸彦と山幸彦」の話にまつわる神宮で、「山幸彦」である山の神ホオリと妃がこの地で子どもを産み、その神を主祭神としてお祀りしています。その神はのちに日本最初の天皇である神武天皇の父となります。
みそぎ御殿(宮崎市内)・・・イザナギが死者の世界である黄泉(よみ)の国から戻ってきて体を清めたのがこの地と言われています。このみそぎからも多くの神が生まれました。 |
青島温泉(宮崎県) |
5日目 |
レンタカーで高千穂へ(150km、約2時間半)
到着後、天孫降臨の地高千穂をお楽しみください。
・天岩戸(あまのいわと)神社・・・天照大神が一時お隠れになられた天岩戸を御神体としてお祀りしている神社で、神社の背後にその天岩戸をお祀りしています。
・くしふる神社・・・「天孫」であるニニギ神が天から降り立ったとされる「くしふるの峰」に鎮座する神社です。
・高千穂峡・・・昔阿蘇の火山活動で噴出した火砕流が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し 急激に冷却されてできた、絶景の国の名勝です。
神話の里高千穂にふさわしく、手つかずの自然と澄んだ空気をお楽しみいただけるほか、神話に由縁のある「おのころ島」や「月形」「鬼八の力石」などもございます。
高千穂観光後、熊本県の阿蘇温泉へ(50km、1時間)
|
阿蘇温泉(熊本県) |
6日目 |
レンタカーで福岡県宗像(むなかた)市へ(150km、約2時間半)
到着後、世界遺産宗像大社へ
・宗像大社・・・2017年に登録された、『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』の構成遺産です。天照大神の娘である「宗像三女神」をそれぞれお祀りしている神社のうち、「中津宮」と「辺津宮」は参拝できます。(沖ノ島は一般の立ち入りが禁止されています) |
玄海さつき温泉(福岡県) |
7日目 |
レンタカーで福岡空港へ(1時間)、レンタカー返車
福岡空港より空路出雲空港へ(1時間10分)
到着後、出雲大社観光をお楽しみください。
・出雲大社・・・国譲りの神ともいわれる「大国主神(おおくにぬしのかみ)」をお祀りしている神社です。天照大神の弟であるスサノオが国に降りて土着の神と結婚した子供の子孫がオオクニヌシであり、彼はのちに天照大神に国を譲る決意をします。その際に「ここにお祀りしてほしい」という条件を出し、建てられたのが出雲大社と言われています。
観光後、バス、鉄道で玉造温泉へ(1時間半)
|
玉造温泉(島根県) |
8日目 |
バスで松江へ(30分)、松江市内の神話スポットをお楽しみください。
・熊野大社(玉造温泉から車で20分)・・・一番最初に国に降りたのは天照大神の弟であるスサノオですが、そのスサノオをお祀りしている神社です。スサノオは八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治で有名な神で、この戦いで手にした草薙の剣は「三種の神器」として今でも大切に保管されています。
・伊賦夜(いふや)坂・・・イザナギがイザナミを迎えに黄泉の国に行き、国に戻るときにイザナミに別れを告げた場所と言われる「黄泉比良坂(よもつひらさか)」がここであると言われています。
観光後、バスで松江しんじ湖温泉へ(20分)
夕陽がとても美しい神話の里宍道(しんじ)湖をお楽しみください |
松江しんじ湖温泉(島根県) |
9日目 |
バスで出雲空港へ(45分)
出雲空港より空路大阪へ(約50分)
伊丹空港到着後、鉄道で奈良県橿原(かしはら)市へ(約1時間30分)
到着後、橿原市周辺の神話スポットをお楽しみください
・橿原神宮・・・神武天皇がより良い統治の場を求めて、高千穂より東へ移動し(「神武東征」)、ここ橿原の地に橿原宮を建てて初代天皇として即位した場所と言われています。
・大神(おおみわ)神社(桜井市)・・・お隣桜井市にある大神神社は、大国主神とともに国の平定に携わっていた神「大物主神(おおものぬしのかみ)」が三輪山に祀られ、その山ごとご神体としている、原初の風習を残す神社です。 |
橿原市内(奈良県) |
10日目 |
橿原駅より鉄道で東京駅へ(京都経由、約3時間40分) |
|