"機内"
イベリア航空の機内に天使が舞い降りたなら
ラウンジに何かと不満を抱きながらも、パソコンに向かいながら作業をしていたため、機内へ乗り込んだのは最終搭乗時刻直前になってしまいました。
そして搭乗券に記された座席に向かうと、もうそこには別の方が。
訝しんで聞いてみると「知人同士で座りたいと思ったから席を移ったんだが、ここの席と替わってもらえないか」とのことでした。
まあ、そういう事情なら別に構いませんよ、とその方の本来の席に移動したのですが、実はその理由は本当ではないのではないかと、すぐに疑問に思う状況になっていました。
が、そうした小さな行き違いが、思わぬ展開に繋がることがあるのが、旅の面白いところでして…。
さて、今回ヨーロッパを旅程に加えるにあたって、ラテン文化圏の国々、その中でもベタで恐縮ながらも、スペインとイタリアを選んだのは、今までこれらの国々に訪れる機会を逃していたからでした。
私が所属するのは社内のシステム部門です。その中で、長年携わってきた営業支援系のアプリケーションは、主にヨーロッパで企画・開発されてきました。
そんな背景があって、社内でも、職責上、今までヨーロッパ出張の多かった私ですが(回数を言うと、露骨に疎まれるぐらいです)、その行き先に今までラテン文化圏は含まれていませんでした。
これからの物言いはステレオタイプ的な内容で、一般論としてご了承くださいませ。
システム開発、特にその規模が大きくなった場合に重要となるのは、納期を遵守しようとする、担当者の規律です。
…と思い返す際、開発担当チームの国民性が成果物のクオリティーに影響してくるのではないか、という発想は、紋切り型ではあるものの一定の妥当性を帯びてきます。
ということを踏まえると、エンタープライズソフトウェア市場で圧倒的なシェアを誇るSAP、ならびにシステムソリューション事業を幅広く手がけるシーメンスの拠点がドイツにあるのは、面白い事実です。
国民性を論じる中で、よくドイツ人は勤勉だと言われますが(一方、融通が利かない、というシニカルな批評も飛び交うわけですが)、そうして考えてみると、「走る前に考える」のでなく、「走ってから考える」と言われがちなラテン圏の国々でのアプリケーション開発が少ないのは、偶然だろうか?という疑問が頭をもたげてきます。
リマ−マドリード間は、ワンワールドからは、2つの航空会社が直行便を運行させています。一つは南米最大の航空会社、ラン航空。日本からのフライトがないために、日本人には馴染みの薄い航空会社ですが、特に長距離便の快適さについては「南米の翼に抱かれて」などのエントリーで紹介させていただきました。
そしてもう一つが、今回利用したイベリア航空です。
少し航空事情に詳しい方なら、私のこの選択が決して「第一希望」ではなかったのだろうと察していただけると思います。
世界一周周遊券を使う上で、同一アライアンスの航空会社であれば、フライトの値段は変わらないので、路線が重複している場合は、フライトの時間が便利な方、あるいはサービスレベルの高い方を選ぶのが自然です。
このリマ−マドリード間で両便のフライト時刻はほぼ同じ…となると、選択は「サービスレベルの高い方」となるのが必然で、本当はここで私はラン航空のフライトを選択したかったのです。
…が、当日(およびこの前後の日)はあいにく席が埋まっていたために、イベリア航空を選ばざるを得なかったのです。
イベリア航空は、マドリードを本拠地とする、いわばスペインのフラッグキャリアです。
しかし、近年はエールフランス−KLM、ならびにブリティッシュ・エアウェイズが、買収、合併を検討しているのが大きく報道されるようになりました。
そして、世界一周周遊券を使う上で、世界一周堂さんから「トラブルが多い」と注意を喚起させられたほど、イベリア航空のサービスレベルは評判を落としているのです(一周券を使った方で、席が予約されていなかった、ダブルブッキング、運行遅延、欠航、それから、イベリア航空担当者が一周券の運用ルールに詳しくなくて予約変更で揉めた…などの事例があったそうです)。
そうしたヨーロッパ系の航空会社の中で、他にも経営破綻を噂されている会社に、イタリアのアリタリア航空があります。
…そう、こちらもラテン文化圏。
明るい国民性を持つ、という印象がある一方、時間にルーズ、サービスにムラがある、といった不安を同時に抱かせるためでしょうか。飛行機の運航という、時間に正確で安全性を求められる業種において苦戦を強いられているのは、前述した、ヨーロッパのソフトウェア開発市場の勢力分布と、似た傾向があのかもしれません
…ともあれ、私が搭乗するのはビジネスクラス。
そして、別の大陸へ足を踏み入れるわけで、出発前は、やはり期待に胸をふくらませていたのでした。
[旅の舞台はいよいよヨーロッパへ]
しかしながら、人気の高いワンワールド航空会社のビジネスクラスのフライトを乗り継いでここまでやってきたためか、どうしても座席のクオリティについては、若干目劣りする感が否めませんでした…。



[JAL・ラン航空に比べると、シートピッチ、機材のレトロさが…]
まあ、座席はフラットになり、思いっきり熟睡できた(熟睡しすぎて、後のエントリーでお話しする事態となったのですが)わけでして、平均使用機材年数については目をつぶるにしても…。

[ヘルシーなメニューをチョイスしたせいもあるのかも]
食事については、JAL・ラン航空と比べて、特筆できる内容ではありませんでした(実際、少し残したぐらいで)。
キャビンアテンダントがオープンカートに乗せて食事をサーブするために、メインディッシュやデザートを目にしながら選択できるという点が面白かったと言えるでしょうか。
[よりどりみどり]
備忘録として、朝食の記録も写真だけ…。

[朝食の評価は、まあまあ]
こうして、ひたすら「食っちゃ寝」な11時間30分のロングフライトを得て、ついにここまで辿り着いたのでした。
[翼よ!あれがマドリードの灯だ]
ただ、やはり機内のサービスレベルについては、満席だったこともあってか、きめ細かさが足りないと感じました。
食事、飲み物のサーブのタイミングの遅さ、着陸態勢に入るアナウンスが無かったこと(なので、お手洗いに立てなかったのです)、アミニティグッズの予備をリクエストしても、リアルに断られたこと(搭乗クラスの決定プロセス(3)参照…今回の旅程でもらえなかったのはこの区間だけ)、比較的急ぎでほしかったもの(次のエントリーでお話しします)を催促しないともらえなかったこと、そしてなにより、全体的にキャビンアテンダントに笑顔の印象が薄かったために、一般的なイベリア航空の顧客満足度の低さを垣間見たような気がしたのでした。
とはいえ、このフライトは、一周旅行の中で最も印象に残るものとなりました。
理由は、私の席と通路を挟んだ隣の乗客にありました。彼女は、もしかしたら今まで同乗させていただいた乗客の中で、一番の方かもしれません。
彼女とは機内で何度も目が合いました。そしてその都度、笑顔で返してくれ、冒頭でお話しした、席が人為的に変更されたちょっとした出来事に感謝をすることとなったのです。
本当はマナー違反になるかもしれないな、と思いながら、そして私はあまり旅先でこういうことをしないのですが、どうしても彼女については記憶に残しておきたくて、申し訳ないながら…シャッターを押してしまいました。
本来は本人の了解を得ないといけないながらも、言葉が通じないために(…そして、それは決して私のスペイン語の技量によるものではなく…)、ご容赦いただきたいと勝手にお願いしたい所存です。
[上空30000フィートで目撃した天使]
おそらく、冒頭でお話しした方は、機内でしっかりとお休みになりたくて、席を移られたのでしょう。事実、機内で隣の方と親しくお話しされている様子もありませんでした。
たまたま空いていると思っていた席に座りながらも、出発間際に私がやってきたものの、当日は満席だったために、咄嗟に出たのが、席を替わってほしいというお願いだったのだろうと思います。
しかし、その席の隣人は、決してロングフライトでもぐずつくこともなく(ご機嫌斜めだったのは、トータルで5分ぐらいでしょうか)、隣のお母さん、前の席のお父さんに暖かく見守られなれながら、ずっと笑顔を絶やさずに、大きな座席に大人しく身体を横たえていたのでした(そういえば、リマからマドリードまでビジネスクラス3席分なのですから、家族の移動の旅費も大変だろうなと、余計な詮索もしてしまうのでした)。
時折、日本の国内線で、奇声としか思えない絶叫を轟かせる小さな「お子様」(そして、さらに悪いことには、もうそんな年頃でもないようなやや大きめの「お子様」もちらほら)に出くわすことがあります。
特に、出張の疲労が溜まっていて、機内で仮眠を取りたい便で、その光景に出くわした際のやり場のない感情は、いかんともしがたいものがあります(10列ぐらい離れていても、十二分に迷惑でして)…なお、長年の経験から、私のプライベート機内携帯キットの中には、耳栓が常備されるようになったのですが。
この場合、圧倒的に情けないのが、その「クソガ」…いえ「お子様」の親です。
その年頃なら、まだ躾されたワンちゃんの方が落ち着いてるだろうに、と躾そのものを嘆かわしく思う一方、そんな子供をパブリックスペースに連れてくる判断力の乏しさに、全面的に「あなた親、失格でしょ?」言いたくもなるのです。
…しかし、この「天使様」に至っては、さすがにビジネスクラスのお客様だとお見受けいたしました。
これだけ気持ちのいい隣人には、そう巡り会えないわけで。
そして搭乗券に記された座席に向かうと、もうそこには別の方が。
訝しんで聞いてみると「知人同士で座りたいと思ったから席を移ったんだが、ここの席と替わってもらえないか」とのことでした。
まあ、そういう事情なら別に構いませんよ、とその方の本来の席に移動したのですが、実はその理由は本当ではないのではないかと、すぐに疑問に思う状況になっていました。
が、そうした小さな行き違いが、思わぬ展開に繋がることがあるのが、旅の面白いところでして…。
さて、今回ヨーロッパを旅程に加えるにあたって、ラテン文化圏の国々、その中でもベタで恐縮ながらも、スペインとイタリアを選んだのは、今までこれらの国々に訪れる機会を逃していたからでした。
私が所属するのは社内のシステム部門です。その中で、長年携わってきた営業支援系のアプリケーションは、主にヨーロッパで企画・開発されてきました。
そんな背景があって、社内でも、職責上、今までヨーロッパ出張の多かった私ですが(回数を言うと、露骨に疎まれるぐらいです)、その行き先に今までラテン文化圏は含まれていませんでした。
これからの物言いはステレオタイプ的な内容で、一般論としてご了承くださいませ。
システム開発、特にその規模が大きくなった場合に重要となるのは、納期を遵守しようとする、担当者の規律です。
…と思い返す際、開発担当チームの国民性が成果物のクオリティーに影響してくるのではないか、という発想は、紋切り型ではあるものの一定の妥当性を帯びてきます。
ということを踏まえると、エンタープライズソフトウェア市場で圧倒的なシェアを誇るSAP、ならびにシステムソリューション事業を幅広く手がけるシーメンスの拠点がドイツにあるのは、面白い事実です。
国民性を論じる中で、よくドイツ人は勤勉だと言われますが(一方、融通が利かない、というシニカルな批評も飛び交うわけですが)、そうして考えてみると、「走る前に考える」のでなく、「走ってから考える」と言われがちなラテン圏の国々でのアプリケーション開発が少ないのは、偶然だろうか?という疑問が頭をもたげてきます。
リマ−マドリード間は、ワンワールドからは、2つの航空会社が直行便を運行させています。一つは南米最大の航空会社、ラン航空。日本からのフライトがないために、日本人には馴染みの薄い航空会社ですが、特に長距離便の快適さについては「南米の翼に抱かれて」などのエントリーで紹介させていただきました。
そしてもう一つが、今回利用したイベリア航空です。
少し航空事情に詳しい方なら、私のこの選択が決して「第一希望」ではなかったのだろうと察していただけると思います。
世界一周周遊券を使う上で、同一アライアンスの航空会社であれば、フライトの値段は変わらないので、路線が重複している場合は、フライトの時間が便利な方、あるいはサービスレベルの高い方を選ぶのが自然です。
このリマ−マドリード間で両便のフライト時刻はほぼ同じ…となると、選択は「サービスレベルの高い方」となるのが必然で、本当はここで私はラン航空のフライトを選択したかったのです。
…が、当日(およびこの前後の日)はあいにく席が埋まっていたために、イベリア航空を選ばざるを得なかったのです。
イベリア航空は、マドリードを本拠地とする、いわばスペインのフラッグキャリアです。
しかし、近年はエールフランス−KLM、ならびにブリティッシュ・エアウェイズが、買収、合併を検討しているのが大きく報道されるようになりました。
そして、世界一周周遊券を使う上で、世界一周堂さんから「トラブルが多い」と注意を喚起させられたほど、イベリア航空のサービスレベルは評判を落としているのです(一周券を使った方で、席が予約されていなかった、ダブルブッキング、運行遅延、欠航、それから、イベリア航空担当者が一周券の運用ルールに詳しくなくて予約変更で揉めた…などの事例があったそうです)。
そうしたヨーロッパ系の航空会社の中で、他にも経営破綻を噂されている会社に、イタリアのアリタリア航空があります。
…そう、こちらもラテン文化圏。
明るい国民性を持つ、という印象がある一方、時間にルーズ、サービスにムラがある、といった不安を同時に抱かせるためでしょうか。飛行機の運航という、時間に正確で安全性を求められる業種において苦戦を強いられているのは、前述した、ヨーロッパのソフトウェア開発市場の勢力分布と、似た傾向があのかもしれません
…ともあれ、私が搭乗するのはビジネスクラス。
そして、別の大陸へ足を踏み入れるわけで、出発前は、やはり期待に胸をふくらませていたのでした。

[旅の舞台はいよいよヨーロッパへ]
しかしながら、人気の高いワンワールド航空会社のビジネスクラスのフライトを乗り継いでここまでやってきたためか、どうしても座席のクオリティについては、若干目劣りする感が否めませんでした…。



[JAL・ラン航空に比べると、シートピッチ、機材のレトロさが…]
まあ、座席はフラットになり、思いっきり熟睡できた(熟睡しすぎて、後のエントリーでお話しする事態となったのですが)わけでして、平均使用機材年数については目をつぶるにしても…。


[ヘルシーなメニューをチョイスしたせいもあるのかも]
食事については、JAL・ラン航空と比べて、特筆できる内容ではありませんでした(実際、少し残したぐらいで)。
キャビンアテンダントがオープンカートに乗せて食事をサーブするために、メインディッシュやデザートを目にしながら選択できるという点が面白かったと言えるでしょうか。

[よりどりみどり]
備忘録として、朝食の記録も写真だけ…。


[朝食の評価は、まあまあ]
こうして、ひたすら「食っちゃ寝」な11時間30分のロングフライトを得て、ついにここまで辿り着いたのでした。

[翼よ!あれがマドリードの灯だ]
ただ、やはり機内のサービスレベルについては、満席だったこともあってか、きめ細かさが足りないと感じました。
食事、飲み物のサーブのタイミングの遅さ、着陸態勢に入るアナウンスが無かったこと(なので、お手洗いに立てなかったのです)、アミニティグッズの予備をリクエストしても、リアルに断られたこと(搭乗クラスの決定プロセス(3)参照…今回の旅程でもらえなかったのはこの区間だけ)、比較的急ぎでほしかったもの(次のエントリーでお話しします)を催促しないともらえなかったこと、そしてなにより、全体的にキャビンアテンダントに笑顔の印象が薄かったために、一般的なイベリア航空の顧客満足度の低さを垣間見たような気がしたのでした。
とはいえ、このフライトは、一周旅行の中で最も印象に残るものとなりました。
理由は、私の席と通路を挟んだ隣の乗客にありました。彼女は、もしかしたら今まで同乗させていただいた乗客の中で、一番の方かもしれません。
彼女とは機内で何度も目が合いました。そしてその都度、笑顔で返してくれ、冒頭でお話しした、席が人為的に変更されたちょっとした出来事に感謝をすることとなったのです。
本当はマナー違反になるかもしれないな、と思いながら、そして私はあまり旅先でこういうことをしないのですが、どうしても彼女については記憶に残しておきたくて、申し訳ないながら…シャッターを押してしまいました。
本来は本人の了解を得ないといけないながらも、言葉が通じないために(…そして、それは決して私のスペイン語の技量によるものではなく…)、ご容赦いただきたいと勝手にお願いしたい所存です。

[上空30000フィートで目撃した天使]
おそらく、冒頭でお話しした方は、機内でしっかりとお休みになりたくて、席を移られたのでしょう。事実、機内で隣の方と親しくお話しされている様子もありませんでした。
たまたま空いていると思っていた席に座りながらも、出発間際に私がやってきたものの、当日は満席だったために、咄嗟に出たのが、席を替わってほしいというお願いだったのだろうと思います。
しかし、その席の隣人は、決してロングフライトでもぐずつくこともなく(ご機嫌斜めだったのは、トータルで5分ぐらいでしょうか)、隣のお母さん、前の席のお父さんに暖かく見守られなれながら、ずっと笑顔を絶やさずに、大きな座席に大人しく身体を横たえていたのでした(そういえば、リマからマドリードまでビジネスクラス3席分なのですから、家族の移動の旅費も大変だろうなと、余計な詮索もしてしまうのでした)。
時折、日本の国内線で、奇声としか思えない絶叫を轟かせる小さな「お子様」(そして、さらに悪いことには、もうそんな年頃でもないようなやや大きめの「お子様」もちらほら)に出くわすことがあります。
特に、出張の疲労が溜まっていて、機内で仮眠を取りたい便で、その光景に出くわした際のやり場のない感情は、いかんともしがたいものがあります(10列ぐらい離れていても、十二分に迷惑でして)…なお、長年の経験から、私のプライベート機内携帯キットの中には、耳栓が常備されるようになったのですが。
この場合、圧倒的に情けないのが、その「クソガ」…いえ「お子様」の親です。
その年頃なら、まだ躾されたワンちゃんの方が落ち着いてるだろうに、と躾そのものを嘆かわしく思う一方、そんな子供をパブリックスペースに連れてくる判断力の乏しさに、全面的に「あなた親、失格でしょ?」言いたくもなるのです。
…しかし、この「天使様」に至っては、さすがにビジネスクラスのお客様だとお見受けいたしました。
これだけ気持ちのいい隣人には、そう巡り会えないわけで。
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神々の山嶺
クスコ空港からタクシーを探した際、片道20ソル(約750円)と言われた「オフィシャルタクシー」に見切りをつけ、流しのタクシーとの交渉で10ソル(約375円)で市内までやってきた、と書きましたが、実際の相場は、5-6ソル(約185-225円)でした。
この『本来の相場』を掴むには、地元の方のサポートを得るのが手っ取り早いことが多いです。そして、一人旅が多い私の場合は、それは主にホテルのベルボーイだったりします。
私がよく使う手は、行き先を伝えてタクシーをベルボーイに呼んでもらいつつ、値段の交渉までお願いするという方法です。
現地での「値頃感」に明るく、しかも現地語でコンタクトしてくれるという意味で、これ以上の適任者はいません。チップを払うなら、ここまで考えて旅行者をエスコートしてくれる「デキル」ホテルマンに弾むべきだと思っています。
[ホスピタリティー溢れる心地よい宿でした]
そして、ペルーの観光地において、市内からタクシーを拾う場合、タクシーの値段交渉に心強いサポートをしてくれる役職の人がいます。このことについては、この後のリマでの体験記で。

[空港税は別途ニコニコ現金払い]
滞在国最後の移動で、ドライバーにチップを払う場合、使い切れなかったコインをまとめて手渡すことがありますが、ペルーの場合は、空港税の支払いを別途行う必要があるので、注意が必要です(08年9月現在、クスコ空港での国内線空港税は4.28米ドルでした。ソルでの支払いは、相場で変動します)。
[空港内の品揃えは…まあ普通です]
国際空港とはいえ、大きくない空港なので、ラウンジは特にありません。あったとしても、クスコ−リマ間はビジネスクラス一周券ではなく、別手配の格安航空券利用なので、使える権利はないのですが。
…ただ、なぜか搭乗ゲート前で無線LANがタダで拾えて時間つぶしができた、という覚え書きは、もし同じようにクスコで時間を使われる方のために、ここに残しておこうと思います。
そして、再びエアバスA320の機体でリマへ。あまり乗車率は高くなく、以前のフライトと同様の3席独占で横になる作戦が十分敢行できそうでした。念のため、最高峰座席に移動すると…。
[3席どころか、一列ぶち抜きで空いていました]
が、この1時間15分のフライト、実際は寝るどころではなく、ただただ…。
[荒涼な大地が眼下に広がり]

[遠くには万年雪を冠した山々が見渡せます]
一列を独占しているのをいいことに、通路の左右を好き勝手に行き来しながら、南米の大地の雄大さを窓から眺めていたのでした。
アンデスの力強い稜線を、上空、まさに「神」の視点から楽しめる、ある意味、贅沢で優雅なフライトです。
初めてヨーロッパ便に搭乗して、広大なシベリアを眺めたときも、痺れてしばらく窓に釘付けとなりましたが、その感動を彷彿とさせるパロラマに、先人の心に山岳信仰が芽生えた気持ちを実感できたように思えました。
[目の保養の後は、更に軽食でリフレッシュ]
対して、現在の首都であるリマは、海岸沿いに広がる港町です。景色は変わって海が広がるようになると、もうそこはリマ上空です。

[リマ滞在日はややどんよりした空模様でした]
リマ空港に再び立ち寄った私ですが、7時間のトランジットを利用して、時間ビンボーよろしく、当然のごとく観光に時間を費やしたのでした。
南米編最後のスポットは、世界遺産に指定されているリマの旧市街地です。
<お知らせ>
マチュピチュ編終了をもって、本ブログの更新について、若干のお休みをいただきます。完全に停止するつもりではありませんが、番外編エントリーをポツポツ挟む形の「低空飛行」となります。
いつもご覧いただいている皆さんに改めてお礼を申し上げるとともに、取り急ぎお知らせまで。
この『本来の相場』を掴むには、地元の方のサポートを得るのが手っ取り早いことが多いです。そして、一人旅が多い私の場合は、それは主にホテルのベルボーイだったりします。
私がよく使う手は、行き先を伝えてタクシーをベルボーイに呼んでもらいつつ、値段の交渉までお願いするという方法です。
現地での「値頃感」に明るく、しかも現地語でコンタクトしてくれるという意味で、これ以上の適任者はいません。チップを払うなら、ここまで考えて旅行者をエスコートしてくれる「デキル」ホテルマンに弾むべきだと思っています。

[ホスピタリティー溢れる心地よい宿でした]
そして、ペルーの観光地において、市内からタクシーを拾う場合、タクシーの値段交渉に心強いサポートをしてくれる役職の人がいます。このことについては、この後のリマでの体験記で。

[空港税は別途ニコニコ現金払い]
滞在国最後の移動で、ドライバーにチップを払う場合、使い切れなかったコインをまとめて手渡すことがありますが、ペルーの場合は、空港税の支払いを別途行う必要があるので、注意が必要です(08年9月現在、クスコ空港での国内線空港税は4.28米ドルでした。ソルでの支払いは、相場で変動します)。

[空港内の品揃えは…まあ普通です]
国際空港とはいえ、大きくない空港なので、ラウンジは特にありません。あったとしても、クスコ−リマ間はビジネスクラス一周券ではなく、別手配の格安航空券利用なので、使える権利はないのですが。
…ただ、なぜか搭乗ゲート前で無線LANがタダで拾えて時間つぶしができた、という覚え書きは、もし同じようにクスコで時間を使われる方のために、ここに残しておこうと思います。
そして、再びエアバスA320の機体でリマへ。あまり乗車率は高くなく、以前のフライトと同様の3席独占で横になる作戦が十分敢行できそうでした。念のため、最高峰座席に移動すると…。

[3席どころか、一列ぶち抜きで空いていました]
が、この1時間15分のフライト、実際は寝るどころではなく、ただただ…。

[荒涼な大地が眼下に広がり]

[遠くには万年雪を冠した山々が見渡せます]
一列を独占しているのをいいことに、通路の左右を好き勝手に行き来しながら、南米の大地の雄大さを窓から眺めていたのでした。
アンデスの力強い稜線を、上空、まさに「神」の視点から楽しめる、ある意味、贅沢で優雅なフライトです。
初めてヨーロッパ便に搭乗して、広大なシベリアを眺めたときも、痺れてしばらく窓に釘付けとなりましたが、その感動を彷彿とさせるパロラマに、先人の心に山岳信仰が芽生えた気持ちを実感できたように思えました。

[目の保養の後は、更に軽食でリフレッシュ]
対して、現在の首都であるリマは、海岸沿いに広がる港町です。景色は変わって海が広がるようになると、もうそこはリマ上空です。

[リマ滞在日はややどんよりした空模様でした]
リマ空港に再び立ち寄った私ですが、7時間のトランジットを利用して、時間ビンボーよろしく、当然のごとく観光に時間を費やしたのでした。
南米編最後のスポットは、世界遺産に指定されているリマの旧市街地です。
<お知らせ>
マチュピチュ編終了をもって、本ブログの更新について、若干のお休みをいただきます。完全に停止するつもりではありませんが、番外編エントリーをポツポツ挟む形の「低空飛行」となります。
いつもご覧いただいている皆さんに改めてお礼を申し上げるとともに、取り急ぎお知らせまで。
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コンドルが翔ぶが如く
どなたか博学の方にご教授賜りたいことが。
未だに空港税(使用料)をチケット代金に含まず、別納させる国があります。例えばフィリピンとか、そしてここペルーとか…。
浅学の私が申し上げるのも恐縮ですが、このトランザクションに人手を介在させることにより、確実に経費はかさみます。一方、旅行者はフライトの度に一定の現金を持っておかなければならず、無駄な負担が増えると思うのです。
これって、典型的な「Lose-Lose」なプロセスではないでしょうか?
これらの国の空港税は、案外バカにならない額に設定されていて、ボディーブローのように旅行者の財布を痛め(実際には、前納でも支払う金額が同じならば、痛み具合は変わらないのですが)、そして何より旅の印象を損なわせるように感じるのです。
[リマ空港の国内線・国際線空港税はそれぞれ6.05米ドル・30.25米ドル]
忘れた頃にやってくる、それが空港税。
何で、チケット代に含めてくれないのでしょうか?
空港職員の雇用を守るためでしょうか、それとも微々たるキャッシュフローを得るためでしょうか?
…と、リアルに答えが分からない質問を投げかけ、オチがないというマクラで恐縮でございます。
さて、リマ−クスコ間ですが、フライト時間は1時間少々。
羽田−伊丹間みたいなありふれた移動で、特筆することはないのですが…。
[距離の短いこの区間は、世界一周券を使わない方がお得です]
ペルーに来れば、機内でオーダーしないといけない、もはやお約束の飲み物が。
それが、この色を見れば、脳裏に焼き付く…
[見栄えは正直良くありませんが…]
インカコーラ
です。これは、中南米で広く飲まれているコーラで、ペルーではコカ・コーラを抑えて国内シェアトップを誇ります。怪しい色をしていますが、この黄色はマンサニージャ(カモミール)に由来する、ナチュラルなものだとか。
#(11/27追記)中南米に長くお住まいの方からご指摘いただきまして、今ではペルーでしかインカコーラが飲めない可能性があります。ウラが取れたわけではありませんが、インカコーラを中南米で楽しむならペルーでというのが実践的なようです。詳しくはコメント欄をご覧ください。
アメリカではゴールデンコーラと呼ばれるこの飲み物、見栄えはトリッキーですが、炭酸は控えめですっきりとした味わいの一杯です。ただ、人によっては「甘すぎる」と感じるらしく(甘党の私にはちょうどいいのですが)、評価は割れるところですが。
といったところで、インカ帝国の都・クスコに到着です。
[手荷物受け取り場で旅情溢れる『コンドルが飛んでいく』の演奏]
大人の事情により、
ここでの動画は省略、ということで
、でも、荷物を受け取った瞬間から、アンデスの懐に抱かれているという実感を耳で、そして肌で感じます。
クスコは標高3300メートルを超える高地に位置します。となると、必然的に空気は薄くなり、旅行者には高山病のリスクがつきまといます。
もともとはマチュピチュに行きたかった私ですが、いろいろな方にアドバイスをいただき、前日にクスコ入りし、一泊をすることに決めました。
とはいえ、クスコ自体も、世界遺産に指定されている独特の街並みを誇ります。
この日はそんなクスコの町歩きする日と決めました。
[空気の薄さは…目で見ただけでは分かりませんが]
空港に着いて、少し辟易したのが、リマに引き続いての強引なタクシーの客引きでした。
「地球の歩き方」に強く言いたいのですが、このシリーズ全般にいえるのが、空港から街中心地へのアクセスに関する記述が貧弱であることです。
特に「足」となるのが、公共交通機関ではなく、タクシーの場合、そしてその料金交渉が必要となる場合(クスコには「メーター」タクシーはありません)、大体の相場が類推できる情報を掲載していただきたいのです。
どの版も1500円程度する本書ですが、その元を旅行者が簡単に取れる肝心な情報が欠落しています。
空港から市中心部のアルマス広場まで、空港前に陣取る「オフィシャルタクシー」(そして首からIDカードをこれ見よがしにぶら下げています)なら、20ソル(約750円)。話はしてみましたが、この金額は固定だそうで、値下げの余地はなさそうでした。
そこで、空港から少し歩いて流しのタクシーに話をしてみると、10ソル(約375円)であっさり交渉がまとまりました。
実はホテルからの復路で、相場が5-6ソルであることを悟るので、まだまだ交渉が甘かったわけですが、そうした実践的な情報を掲載していないところに「地球の歩き方」のツメの甘さを感じるのです。
とはいえ、タクシーから窓の風景は、さすが世界遺産と唸らされ、そんな不満も吹き飛ばされてしまうのでした。

[緑の少ない荒々しい山々に標高の高さを感じます]

[インカ帝国の英雄って、世界史で習わないですよね…]

[中心部に近づくと、どんどん道が細くなります]
空港から中心部までおよそ20分。宿の近くまでやってくると、一方通行だかあまりに道が細いだかで、宿の前まで車で着けるかが怪しい交差点までやってきました。
[クスコの街は坂が多く、地味に町歩きの旅行者の体力を奪っていきます]
酸素が薄いので慎重になりながら車を降りる私を尻目に、大きめのスーツケースを自らトランクから取り出し、若いタクシー運転手が急坂を駆け下り出しました。
[100メートル以上あったのですが…]
こういうパフォーマンスを見せられれば、チップを払う方も気持ちよく別れを告げることができます。
タクシー料金の「値頃感」はあってないようなもの。それでも、相場を知った上で、そのプラスマイナス何パーセントかを知った上で支払うチップには、より心を込められると改めて思った、クスコでの一コマなのでした。
未だに空港税(使用料)をチケット代金に含まず、別納させる国があります。例えばフィリピンとか、そしてここペルーとか…。
浅学の私が申し上げるのも恐縮ですが、このトランザクションに人手を介在させることにより、確実に経費はかさみます。一方、旅行者はフライトの度に一定の現金を持っておかなければならず、無駄な負担が増えると思うのです。
これって、典型的な「Lose-Lose」なプロセスではないでしょうか?
これらの国の空港税は、案外バカにならない額に設定されていて、ボディーブローのように旅行者の財布を痛め(実際には、前納でも支払う金額が同じならば、痛み具合は変わらないのですが)、そして何より旅の印象を損なわせるように感じるのです。

[リマ空港の国内線・国際線空港税はそれぞれ6.05米ドル・30.25米ドル]
忘れた頃にやってくる、それが空港税。
何で、チケット代に含めてくれないのでしょうか?
空港職員の雇用を守るためでしょうか、それとも微々たるキャッシュフローを得るためでしょうか?
…と、リアルに答えが分からない質問を投げかけ、オチがないというマクラで恐縮でございます。
さて、リマ−クスコ間ですが、フライト時間は1時間少々。
羽田−伊丹間みたいなありふれた移動で、特筆することはないのですが…。

[距離の短いこの区間は、世界一周券を使わない方がお得です]
ペルーに来れば、機内でオーダーしないといけない、もはやお約束の飲み物が。
それが、この色を見れば、脳裏に焼き付く…

[見栄えは正直良くありませんが…]
インカコーラ
です。これは、中南米で広く飲まれているコーラで、ペルーではコカ・コーラを抑えて国内シェアトップを誇ります。怪しい色をしていますが、この黄色はマンサニージャ(カモミール)に由来する、ナチュラルなものだとか。
#(11/27追記)中南米に長くお住まいの方からご指摘いただきまして、今ではペルーでしかインカコーラが飲めない可能性があります。ウラが取れたわけではありませんが、インカコーラを中南米で楽しむならペルーでというのが実践的なようです。詳しくはコメント欄をご覧ください。
アメリカではゴールデンコーラと呼ばれるこの飲み物、見栄えはトリッキーですが、炭酸は控えめですっきりとした味わいの一杯です。ただ、人によっては「甘すぎる」と感じるらしく(甘党の私にはちょうどいいのですが)、評価は割れるところですが。
といったところで、インカ帝国の都・クスコに到着です。

[手荷物受け取り場で旅情溢れる『コンドルが飛んでいく』の演奏]
大人の事情により、
ここでの動画は省略、ということで
クスコは標高3300メートルを超える高地に位置します。となると、必然的に空気は薄くなり、旅行者には高山病のリスクがつきまといます。
もともとはマチュピチュに行きたかった私ですが、いろいろな方にアドバイスをいただき、前日にクスコ入りし、一泊をすることに決めました。
とはいえ、クスコ自体も、世界遺産に指定されている独特の街並みを誇ります。
この日はそんなクスコの町歩きする日と決めました。
[空気の薄さは…目で見ただけでは分かりませんが]
空港に着いて、少し辟易したのが、リマに引き続いての強引なタクシーの客引きでした。
「地球の歩き方」に強く言いたいのですが、このシリーズ全般にいえるのが、空港から街中心地へのアクセスに関する記述が貧弱であることです。
特に「足」となるのが、公共交通機関ではなく、タクシーの場合、そしてその料金交渉が必要となる場合(クスコには「メーター」タクシーはありません)、大体の相場が類推できる情報を掲載していただきたいのです。
どの版も1500円程度する本書ですが、その元を旅行者が簡単に取れる肝心な情報が欠落しています。
空港から市中心部のアルマス広場まで、空港前に陣取る「オフィシャルタクシー」(そして首からIDカードをこれ見よがしにぶら下げています)なら、20ソル(約750円)。話はしてみましたが、この金額は固定だそうで、値下げの余地はなさそうでした。
そこで、空港から少し歩いて流しのタクシーに話をしてみると、10ソル(約375円)であっさり交渉がまとまりました。
実はホテルからの復路で、相場が5-6ソルであることを悟るので、まだまだ交渉が甘かったわけですが、そうした実践的な情報を掲載していないところに「地球の歩き方」のツメの甘さを感じるのです。
とはいえ、タクシーから窓の風景は、さすが世界遺産と唸らされ、そんな不満も吹き飛ばされてしまうのでした。

[緑の少ない荒々しい山々に標高の高さを感じます]

[インカ帝国の英雄って、世界史で習わないですよね…]

[中心部に近づくと、どんどん道が細くなります]
空港から中心部までおよそ20分。宿の近くまでやってくると、一方通行だかあまりに道が細いだかで、宿の前まで車で着けるかが怪しい交差点までやってきました。

[クスコの街は坂が多く、地味に町歩きの旅行者の体力を奪っていきます]
酸素が薄いので慎重になりながら車を降りる私を尻目に、大きめのスーツケースを自らトランクから取り出し、若いタクシー運転手が急坂を駆け下り出しました。

[100メートル以上あったのですが…]
こういうパフォーマンスを見せられれば、チップを払う方も気持ちよく別れを告げることができます。
タクシー料金の「値頃感」はあってないようなもの。それでも、相場を知った上で、そのプラスマイナス何パーセントかを知った上で支払うチップには、より心を込められると改めて思った、クスコでの一コマなのでした。
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だってビジネスクラスなんだもん
ここでのサンチアゴからリマ経由でクスコに至る旅程(全日程「世界一周『第一部』旅程表」参照)が、世界一周が始まって間もないながら、シビアなスケジュールとなりました。
ここでのシビアさの元凶は、リマ滞在の中途半端な時間帯にあります。
リマには、空港の周りに適当なホテルがなく(厳密に言えば「地球の歩き方」に掲載されているホテルがなく)、もうこうなれば、8時間余りの乗り継ぎ時間は空港泊でやり過ごすのが実践的です。
若かったり、旅程に余裕があればどうってことない空港泊ですが、「第一部」21日間は、ハードなスケジュールが伴う旅。今後への疲労を最小限にとどめながら、この移動の山場をいかに乗り切るかは重要なポイントとなります。
まずはサンチアゴでの乗り継ぎ。「南米の玄関口を土足で通過」にあるように、往路で1時間20分の乗換えを経験した私にとっては、さらに10分余裕があるわけで、お茶の子さいさい。
というわけで、颯爽とラウンジ前までやってきたのでした。
[やって来たのはいいけれど…?]
が、実はここで一つ懸念事項がありました。というのは、サンチアゴからリマまでのLA632便には、ビジネスクラス座席がなく、全てがエコノミークラス座席となる機材が使われていて、この便へは、ビジネスクラス乗客ではなく乗り込むことになっていました。
…この場合、搭乗前のラウンジは使用可能なのでしょうか?
チェックインカウンターで受け取った搭乗券はエコノミークラス。しかし、もともとはビジネスクラスの一周券を購入しているわけですから、原則的にはラウンジを使える権利はあるはず、と思うわけです。
というわけで、恥を忍んで、旅程全体のチケットをラウンジのカウンターで提示して「ビジネスクラスの客」だということをアピールする作戦に出ることにしました。
世界的に進むEチケット化の波。このブログのトップのバナーには、紙チケットの図柄が描かれていますが(今のところ、世界一周堂さんブログのデフォルトなのです)、これも今は昔。
少し前の一周券チケットは、一枚に一区間の旅程が描かれたチケットの束だったのです。
それが、今は紙の経費削減や、紛失のリスク低減のため、こんな紙切れとして手渡されることになっています。
[ありがたみがなくなったといわれるEチケット]
実際のところ、Eチケット化は、ノスタルジックな旅行者には残念なのかもしれませんが、私のように無頓着な人間には、電子化されていた方が紛失してもプリントアウトしてカウンターに持っていけばいいだけ、極論すればノートPCの画面をカウンターで見せれば搭乗手続きをしてくれるので、大歓迎の動きなのですが、さすがに、ラウンジの使用許可を確認する際には、ちょっとドギマギ…。
でも、結論から言えば…。
[ゆったり空間]

[まったり空間]
問題なく使わせていただきした。
ラウンジといえば、空港のオアシス。ビジネスクラス特権を満喫できるスポットでもあります。
ここには当然無料で…

[メシが食えるでよー]

[飲みもんもあるでよー]
一食浮きます。
…と、とてもビジネスクラスの乗客と思えない素敵な発想の下に、きっちりサンドウィッチ&コーヒーの軽食を頂戴してきた挙句、観光気分一杯で、記念動画撮影までこなしてまいりました。
[ラン航空の本拠地のラウンジとしてはちょっと小粒かもしれません]
…などと油を売っていると、あっという間に最終搭乗案内の時間となって、ずこずこと機内へ。
ラン航空は、短・中距離線でエアバス社の機材を使っており、今回の旅程では、リマ−クスコ間往復でこれと同型のフライトに搭乗しました。
前述の通り、この機材にはビジネスクラスキャビンがなく、3-3配列が24列続きます。
[魔のA320。3-3の寸胴配列]
本来は、通路側の席の手配をお願いしていたのですが、ちょっと空いていたので、一列誰もいない席に移動させていただくことにしました。
ちょっとしたテクニックですが、飛行機は左右の重量バランスが取れていると判断されれば、搭乗率が高くない場合、割と自由に席を変更してもらえます。
そんなところで、4時間弱の空の旅が始まりました(21時台に出発して、23時台に到着するので気付きにくいのですが、この便は時差との関係でちょっとした長さ(3時間50分)のフライトとなっていたのです)。
[結局、サンチャゴの街並みは朝も夜景も上空からしか見てません…]
…と、ここで、とある旅行攻略本で読んだテクニックが脳裏をよぎりました。
3列シートで誰も乗客がいなくて、肘掛けが可動式になっている場合…

[この搭乗率なら…]
よほど長身の人でなければ、こんな風にシートが…
ちょっとしたベッド代わり
になるのだと。
国際的には、日本人は品行方正であるべき、と信じてやまない私にとって、そんなことできるかいな、と抵抗はありました。
でも、私って…
もともとビジネスクラスのチケット
を購入しながらも、航空会社の都合で、そのメリットのない座席になってるんですよね、というエクスキューズが成立するなどと思い出してしまうわけです。
しかも、この後のリマでは空港泊に臨むわけで、できることなら移動中の疲労は最低限にとどめておきたいところ。
という、条件が重なって…。
[こんなお行儀の悪い]
やっちまいました。
学生さんのバックパッカーならまだしも、いい歳したおっさんが…と良心の呵責もあったわけですが、これから待つ世界一周の冒険に備えようという妙な自制心が勝ってしまいました。
これに、機内持ち込みのアイマスク、耳栓、モイスチャーマスク(注:全て別のビジネスクラス搭乗の際にもらったアメニティばかり
)をすれば、爆睡間違いなし、いやもしかしたらビジネスクラスの席よりも快適かもしれません。
と、速攻深い眠りに落ちていったのでした。
…しかし、小一時間眠ったあと、何かが足にぶつかる気配が。CAさんのカートのようです。しかも、何かいい匂いが…。
と、アイマスクを外すと、笑顔のCAさんにプレゼントをいただきました。
[食べ物を目の前にすれば、何かと口にできるもので]
根本的に、もともと私はある中途半端な思い違いをしていました。
日本の国内線の場合、20時以降に出発するフライトでは、通常機内食はサーブされません。
その意識が強すぎて、21時台に出発する便では、あってもスナックだけが饗されるだろうと思い込んでいたのです。
されど、ここは外国でした。出発前にラウンジで軽食をかき込んだのは、機内食が出ないだろうと考えていたためでした。
そしてさらに悪いことに、このプレートのデザートは、私の超お気に入りの…

[イタリア語の語源は『私を元気づけて』]
ティラミスではありませんか!
中途半端に旅慣れしていると、こんな風にメタボへの道を突き進んでいくのだろうなぁ、と苦笑いしながら、きっちり機上での晩餐を平らげたのでありました。
そんなこんなで「ペルー編」に突入します。
その前に、若干の番外編を挟ませていただきますが、よろしくお付き合いのほどを。
| 便名 | 出発・到着地 | 出発時刻 | 飛行時間 | ||
| LA842 | イースター島 | 8/30(土) | 12:50発 | 4 | 40 |
| サンチアゴ | 8/30(土) | 19:30着 | |||
| LA632 | サンチアゴ | 8/30(土) | 21:05発 | 3 | 50 |
| リマ | 8/30(土) | 23:55着 | |||
| LP075 | リマ | 8/31(日) | 7:40発 | 1 | 15 |
| クスコ | 8/31(日) | 8:55着 |
※ 赤字は世界一周周遊券とは別の個人手配を示します
※ サンチアゴからみて、イースター島、リマには+2時間、-1時間の時差があります
※ サンチアゴからみて、イースター島、リマには+2時間、-1時間の時差があります
ここでのシビアさの元凶は、リマ滞在の中途半端な時間帯にあります。
リマには、空港の周りに適当なホテルがなく(厳密に言えば「地球の歩き方」に掲載されているホテルがなく)、もうこうなれば、8時間余りの乗り継ぎ時間は空港泊でやり過ごすのが実践的です。
若かったり、旅程に余裕があればどうってことない空港泊ですが、「第一部」21日間は、ハードなスケジュールが伴う旅。今後への疲労を最小限にとどめながら、この移動の山場をいかに乗り切るかは重要なポイントとなります。
まずはサンチアゴでの乗り継ぎ。「南米の玄関口を土足で通過」にあるように、往路で1時間20分の乗換えを経験した私にとっては、さらに10分余裕があるわけで、お茶の子さいさい。
というわけで、颯爽とラウンジ前までやってきたのでした。

[やって来たのはいいけれど…?]
が、実はここで一つ懸念事項がありました。というのは、サンチアゴからリマまでのLA632便には、ビジネスクラス座席がなく、全てがエコノミークラス座席となる機材が使われていて、この便へは、ビジネスクラス乗客ではなく乗り込むことになっていました。
…この場合、搭乗前のラウンジは使用可能なのでしょうか?
チェックインカウンターで受け取った搭乗券はエコノミークラス。しかし、もともとはビジネスクラスの一周券を購入しているわけですから、原則的にはラウンジを使える権利はあるはず、と思うわけです。
というわけで、恥を忍んで、旅程全体のチケットをラウンジのカウンターで提示して「ビジネスクラスの客」だということをアピールする作戦に出ることにしました。
世界的に進むEチケット化の波。このブログのトップのバナーには、紙チケットの図柄が描かれていますが(今のところ、世界一周堂さんブログのデフォルトなのです)、これも今は昔。
少し前の一周券チケットは、一枚に一区間の旅程が描かれたチケットの束だったのです。
それが、今は紙の経費削減や、紛失のリスク低減のため、こんな紙切れとして手渡されることになっています。

[ありがたみがなくなったといわれるEチケット]
実際のところ、Eチケット化は、ノスタルジックな旅行者には残念なのかもしれませんが、私のように無頓着な人間には、電子化されていた方が紛失してもプリントアウトしてカウンターに持っていけばいいだけ、極論すればノートPCの画面をカウンターで見せれば搭乗手続きをしてくれるので、大歓迎の動きなのですが、さすがに、ラウンジの使用許可を確認する際には、ちょっとドギマギ…。
でも、結論から言えば…。

[ゆったり空間]

[まったり空間]
問題なく使わせていただきした。
ラウンジといえば、空港のオアシス。ビジネスクラス特権を満喫できるスポットでもあります。
ここには当然無料で…

[メシが食えるでよー]

[飲みもんもあるでよー]
一食浮きます。
…と、とてもビジネスクラスの乗客と思えない素敵な発想の下に、きっちりサンドウィッチ&コーヒーの軽食を頂戴してきた挙句、観光気分一杯で、記念動画撮影までこなしてまいりました。
[ラン航空の本拠地のラウンジとしてはちょっと小粒かもしれません]
…などと油を売っていると、あっという間に最終搭乗案内の時間となって、ずこずこと機内へ。
ラン航空は、短・中距離線でエアバス社の機材を使っており、今回の旅程では、リマ−クスコ間往復でこれと同型のフライトに搭乗しました。
前述の通り、この機材にはビジネスクラスキャビンがなく、3-3配列が24列続きます。

[魔のA320。3-3の寸胴配列]
本来は、通路側の席の手配をお願いしていたのですが、ちょっと空いていたので、一列誰もいない席に移動させていただくことにしました。
ちょっとしたテクニックですが、飛行機は左右の重量バランスが取れていると判断されれば、搭乗率が高くない場合、割と自由に席を変更してもらえます。
そんなところで、4時間弱の空の旅が始まりました(21時台に出発して、23時台に到着するので気付きにくいのですが、この便は時差との関係でちょっとした長さ(3時間50分)のフライトとなっていたのです)。

[結局、サンチャゴの街並みは朝も夜景も上空からしか見てません…]
…と、ここで、とある旅行攻略本で読んだテクニックが脳裏をよぎりました。
3列シートで誰も乗客がいなくて、肘掛けが可動式になっている場合…

[この搭乗率なら…]
よほど長身の人でなければ、こんな風にシートが…
ちょっとしたベッド代わり
になるのだと。
国際的には、日本人は品行方正であるべき、と信じてやまない私にとって、そんなことできるかいな、と抵抗はありました。
でも、私って…
もともとビジネスクラスのチケット
を購入しながらも、航空会社の都合で、そのメリットのない座席になってるんですよね、というエクスキューズが成立するなどと思い出してしまうわけです。
しかも、この後のリマでは空港泊に臨むわけで、できることなら移動中の疲労は最低限にとどめておきたいところ。
という、条件が重なって…。

[こんなお行儀の悪い]
やっちまいました。
学生さんのバックパッカーならまだしも、いい歳したおっさんが…と良心の呵責もあったわけですが、これから待つ世界一周の冒険に備えようという妙な自制心が勝ってしまいました。
これに、機内持ち込みのアイマスク、耳栓、モイスチャーマスク(注:全て別のビジネスクラス搭乗の際にもらったアメニティばかり
と、速攻深い眠りに落ちていったのでした。
…しかし、小一時間眠ったあと、何かが足にぶつかる気配が。CAさんのカートのようです。しかも、何かいい匂いが…。
と、アイマスクを外すと、笑顔のCAさんにプレゼントをいただきました。

[食べ物を目の前にすれば、何かと口にできるもので]
根本的に、もともと私はある中途半端な思い違いをしていました。
日本の国内線の場合、20時以降に出発するフライトでは、通常機内食はサーブされません。
その意識が強すぎて、21時台に出発する便では、あってもスナックだけが饗されるだろうと思い込んでいたのです。
されど、ここは外国でした。出発前にラウンジで軽食をかき込んだのは、機内食が出ないだろうと考えていたためでした。
そしてさらに悪いことに、このプレートのデザートは、私の超お気に入りの…

[イタリア語の語源は『私を元気づけて』]
ティラミスではありませんか!
中途半端に旅慣れしていると、こんな風にメタボへの道を突き進んでいくのだろうなぁ、と苦笑いしながら、きっちり機上での晩餐を平らげたのでありました。
そんなこんなで「ペルー編」に突入します。
その前に、若干の番外編を挟ませていただきますが、よろしくお付き合いのほどを。
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再び南米の翼に抱かれて
怒涛のイースター島観光に圧倒されて、思わず忘れかけていましたが、私は今まさに世界一周旅行の真っ只中にいて、イースター島は訪問地の一部に過ぎません。
イースター島の次は、またもサンチャゴをスルー(「南米の玄関口を土足で通過」参照)して、今度はペルーに向かいます(「世界一周『第一部』旅程表」参照)。
ペルーで登録されている世界遺産は10。
このうち、日程の都合上、泣く泣くナスカの地上絵(登録は『ナスカとフマナ平原の地上絵』)は諦めたものの、『クスコ市街』、『マチュピチュの歴史保護区』、『リマ歴史地区』の3つの遺産を廻ります。滞在3日にして3つの訪問ですから、一日一善ならぬ一日一世界遺産という贅沢な旅程となります。
イースター島の興奮が冷めやらない機内でしたが(そしてブログの記述も知らず知らずにテンションが高くなっていました
)、明日は明日の風が吹く、と(意味が違う?)、新たな遺産との出会いに気持ちを切り替えなければならないところです。
…この気持ちの入れ替えは、期せずして機内に乗り込んだ瞬間、否応なしに味わされることとなったのでした。
サンチアゴへの復路便は、往路と同じボーイング763と思っていたのですが、いざ搭乗してみると、ファーストクラスキャビンがあって、雰囲気が違います。
そして、ビジネスクラスは…。

[あれ、年代物っぽくないですか?]
2-2-2の配列に変わりはありませんが、往路で見たような余裕たっぷりのシートピッチ(「「南米の玄関口を土足で通過」」参照)はありません。

[がっかり「首かっくん」シート]
ラン航空では、現在ビジネスクラスへの新シート導入を順次進めており(08年8月現在で80%ぐらい)、機材繰りによっては、同一路線でも古いシートのフライトとなることがあるのでした。

[うーん、一世代前って感じです]
日本語設定のない機内エンターテイメント。基本的にフライトマップ鑑賞を余儀なくされますが、ただ太平洋洋上をつき進む路線ですから、こんな感じの景色が4時間以上続きます。
[わが往くは星の大海]

[フライトマップを撮ろうとすると、自分が映り込んでおマヌケ状態に]
しかしながら、そんな不満も食欲が満たされればどこ吹く風。自分の単純さに苦笑いしながらも、機内での食事に舌鼓を打つのでした。
[でも、機内食のクオリティは往路と一緒でグー]
イースター島の次は、またもサンチャゴをスルー(「南米の玄関口を土足で通過」参照)して、今度はペルーに向かいます(「世界一周『第一部』旅程表」参照)。
ペルーで登録されている世界遺産は10。
このうち、日程の都合上、泣く泣くナスカの地上絵(登録は『ナスカとフマナ平原の地上絵』)は諦めたものの、『クスコ市街』、『マチュピチュの歴史保護区』、『リマ歴史地区』の3つの遺産を廻ります。滞在3日にして3つの訪問ですから、一日一善ならぬ一日一世界遺産という贅沢な旅程となります。
イースター島の興奮が冷めやらない機内でしたが(そしてブログの記述も知らず知らずにテンションが高くなっていました
…この気持ちの入れ替えは、期せずして機内に乗り込んだ瞬間、否応なしに味わされることとなったのでした。
サンチアゴへの復路便は、往路と同じボーイング763と思っていたのですが、いざ搭乗してみると、ファーストクラスキャビンがあって、雰囲気が違います。
そして、ビジネスクラスは…。

[あれ、年代物っぽくないですか?]
2-2-2の配列に変わりはありませんが、往路で見たような余裕たっぷりのシートピッチ(「「南米の玄関口を土足で通過」」参照)はありません。

[がっかり「首かっくん」シート]
ラン航空では、現在ビジネスクラスへの新シート導入を順次進めており(08年8月現在で80%ぐらい)、機材繰りによっては、同一路線でも古いシートのフライトとなることがあるのでした。

[うーん、一世代前って感じです]
日本語設定のない機内エンターテイメント。基本的にフライトマップ鑑賞を余儀なくされますが、ただ太平洋洋上をつき進む路線ですから、こんな感じの景色が4時間以上続きます。

[わが往くは星の大海]

[フライトマップを撮ろうとすると、自分が映り込んでおマヌケ状態に]
しかしながら、そんな不満も食欲が満たされればどこ吹く風。自分の単純さに苦笑いしながらも、機内での食事に舌鼓を打つのでした。

[でも、機内食のクオリティは往路と一緒でグー]
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