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世界一周旅行・・・現在、"出発前"

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搭乗クラスの決定プロセス(7)

 最後に(2)で触れた、ファーストクラスとの比較について、私なりの意見をご紹介して、本考察を締めくくりたいと思います。

 結論からいえば、世界一周周遊券において、ファーストクラスの選択は、必ずしもその真価を満喫しにくいのではないか、と思います。

 最大の理由は、ファーストクラスを廃止したり、設定路線を縮小して、2クラス制で運行する航空会社が増えている、航空業界の潮流にあります。

 ファーストクラスで特に差別化されたサービスを享受できるのは、圧倒的に長距離線で、一部航空会社では個室を提供していたり、機内食がア・ラ・カルトで選べたりとの特別優遇サービスが受けられます。

 が、これらのサービスは、中・短距離線では、極端に差別化されているわけではなく、先にも述べたように、長距離線だからといって、必ずしも対象路線が3クラスサービスを提供しているとは限りません(私の旅程の場合、ラン航空・イベリア航空は、長距離線でも2クラス設定でした)。

 世界一周周遊券では、大陸制限・マイル制限のため(限られた数都市のみを回るという、極端な「世界一周ルート」を除けば)、短・中・長距離線の組み合わせで旅程を組むことになります。

 このため、全フライトでファーストクラスを満喫する、という旅は考えにくいのです。
 例えば、ワンワールドの周遊券の場合、最大のフライト数は16に制限されていますが、そのうち3-4フライトで、ビジネスクラスチケットと異なるシートになれば御の字ではないでしょうか?

 (2)の例では、ファーストクラスのビジネスクラスとの価格差は約35万円。
 この差と3-4長距離フライトのファーストクラスへのアップグレードの費用対効果を評価することになります。

 個人的には、対象アライアンスのマイルを使って(あるいは旅程中にも加算されていくので、その途中にでも)、いざというフライトで、ビジネスからファーストへのアップグレードを狙う、ぐらいの心構えでいても、いいのではないかと思います。

 まあ、一生で数回程度、長距離線のファーストクラスに乗れれば男子の本懐、程度に考えている私ごときの意見ですのでなんともはや…。それにお酒が飲めないので、グレードの高いアルコール類に魅力を感じないのと、ファーストとビジネスで、空港ラウンジに本質的な差を見いだせていないのも、理由となるのですが。

 そんなところで、ファーストクラス設定には、エコノミークラスからみたビジネスクラスの価格設定ほどの「値頃感」はない、というのが、一応の結論です。

 <9/29 追記>
 シンガポール航空、タイ航空、ルフトハンザ航空、ANAなど、ファーストクラスのサービスに定評のある航空会社を擁するスターアライアンスの世界一周周遊券なら、この項の評価は異なってくるかもしれません。
 ただし、シンガポール航空の新機材・A380のスイートクラスは、世界一周周遊券のファーストクラスでは搭乗できないルールだそうで、やはりファースト一周券のメリットは色褪せるかも…。
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搭乗クラスの決定プロセス(6)

 単なるビジネスクラスとエコノミークラスの選択にまつわる戦略について、長々と書いてきましたが、ここで要点をまとめると…。

:E727: 世界一周周遊券のビジネスクラス価格設定は、エコノミークラス設定に比べて、一般的にコストパフォーマンスが高い

:**: ビジネスクラスの機内快適性は、一周の全旅程が短いほど、より効果を発揮する。

:E740: 搭乗対象アライアンスの非上級会員は(上級会員である同行者がいる場合は除く)、ビジネスクラスチケットにより、ラウンジなどの付加価値サービスをおいしく享受できる。

:pen3: ビジネスクラスの場合、旅程終了後、搭乗対象アライアンスのより高いクラスの上級会員資格を期待できる(同一暦年内に世界一周程度の長い旅程をこなせば、少なくとも最低位の会員資格に到達が可能)。

 …堅苦しくなりますが、以上のようになります。

 余談になりますが、上級会員や上位クラスの乗客に対する機内への優先搭乗サービスに、私はメリットを感じません。先に機内に押し込めないで、むしろ、もっとラウンジや空港での買い物を楽しませてほしい、と思うのですが、いかがでしょう?

 あとは、これらメリットと、ビジネス・エコノミーの価格差を両天秤にかけて、どちらに傾くか、という各旅行者の判断に委ねられることになります。

 で、そろそろオチに向かうわけですが(関西人ですので)、実のところ、40万の差額分の捻出は「清水の舞台から飛び降りる」気概で決定しました。

 世界一周なんて思いきった投資は、人生でそうそうできるものではありません。であれば、できるときに思い切って投資すりゃいいやん!的な、最後は勢いだったりするのです。たとえて言うなら「毒を食らわば皿まで」ってなもんでしょうか:ase:

 はい、世の中そんなもんだと思うのです。実のところ。
 ロジカルに世界一周の計画なんて、隅から隅まで立てられるわけがありません。

 つまるところ、最後のファクターは、この冒険に対する思い入れだったりするわけです。
 例えば「思い入れ」を現地での時間を優先して費やす方には、フライトそのものは単なる移動手段と割り切ってエコノミークラスを選択する、というのも自然な流れだと思います。

 むしろ私の場合は、時間が限られているという制約から(考えようによっては時間に対する貧乏性なのかもしれません)、フライトの時間そのものも大きな旅の一部だ、と考えて、ビジネスクラスへの選択に流れたのかもしれません。

 世界一周の旅に貴賎はありません。ましてや優劣もありません。各々がそれぞれオリジナルの冒険を満喫できるのが、世界一周の醍醐味なのですから。
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搭乗クラスの決定プロセス(5)

 注:本稿では、若干マニアックな各航空会社の上級会員ステータスに触れています。読者を制限していると思われますが…ご容赦くださいませ。

 筆が進んだので、(4)から突っ込んで、顕在化しにくいビジネスクラスチケットの効果を、もう少し。

:pen3: 8 マイル加算率
:pen3: 9 上級会員資格プログラムステータスポイントの加算率

 世界一周周遊券は正規航空券なので、ビジネスクラスであれば、125%の搭乗マイルとステータスポイントがそれぞれ加算されます。今回私が使用した4大陸周遊周遊券の場合(イースター島やロンドン=バーレーンなど比較的長距離の行程が含まれていたこともあって)、総移動マイル数はざっと4万マイルを超えます。

 全旅程完了後、5万マイルほどが加算されるので、これを使って、もう1/4周ぐらいの一周後の「おまけ」を満喫するのも一興ですし、旅程中にどんどんこれらのマイルは加算されるので、一部フライトのアップグレードや、マイルで追加旅程を楽しむのも可能です。

 さらに、これにより、5万FLYONポイント(JALの上級会員資格プログラムステータスポイントの名称)も獲得できます。

 JAL・ワンワールドの規定によると、一暦年で5万FLYONポイントを達成すると、ワンワールドサファイアの基準をクリアします。

 余談になりますが、今回の旅程以外にさらに3万ポイントの上積みを達成し、JGC会員入会を機に、一気にエメラルドステータスを虎視眈々と狙ってさえいるのです。

 うわー、振り返ってみると、マニアックな記述で恐縮しきりです。自己満足の世界で、どうも申し訳ありません。

 …というわけで(6)で今までの要点をまとめます。
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搭乗クラスの決定プロセス(4)

 (3)に加えて、ファイナンシャル的には顕在化しにくい項目の考察と併せて、今旅程での搭乗クラスの総合的な評価を行いました。

 その前に、私が 「やっぴい」とは何者かのエントリーで、なんちゃって上級フリークエントフライヤーステータスを所有していることに触れましたが、旅程前のステータスを確認しておきましょう。
FFP Cards
スターアライアンスゴールド
スカイチームゴールドエリート
ワンワールド:wakaba:ぺーぺー:wakaba:
…と国内線利用の際は、ANAを軸とし、対象便が満席だったり、ANAの運行がない路線に限ってJALを利用している日常が見事に反映された状況となっております:ase:

 スタアラ・ゴールド、スカイチーム・ゴールド、ワンワールド・サファイア以上のステータスで、(1)で述べたビジネスクラス特権のうち…

:E740: 5 搭乗前(一部搭乗後も)空港ラウンジサービス
:E740: 6 専用カウンターでのスピードチェックインとバゲッジプライオリティー

 は、搭乗クラスに関わらず、上級会員サービスメニューに含まれています。このため上級会員資格を有する方がビジネスクラスチケットを有する場合、搭乗者本人はフルにこの恩恵にあずかれなくなります(厳密には、上級会員資格があれば、同乗者もラウンジが使用できます)。

 逆に言えば、対象アライアンスの上級会員資格を持たない旅行者がビジネスクラスのチケットを有するなら、フルに5・6の恩恵を受けることになります。

 一部充実したラウンジであれば、飲み物だけでなく軽食もいただけますし、長期旅行者にはありがたいシャワー・マッサージのサービスが提供されているラウンジすらあります。
 (3)で述べた「移動するホテルの機能」に加え、シャワー・マッサージのサービスが補強されるわけです。

 6については、空港での長蛇の列に並ぶ時間を節約できるので(エコノミークラスでは「出発2時間前」が空港に到着する目安になりますが、私見では、ビジネスクラスなら「1時間半前」で大丈夫、と思っていたりします)、この時間を観光のバッファに充てたり、あるいはラウンジがある空港で退屈しないので、「早目に空港に着いてもいいや」という余裕すら生むことにつながります。

 なお、旅行中には、誰もが潜在的に「飛行機に乗り遅れたらどうしよう」という不安を抱かれると思います。特に、乗り継ぎ時間に余裕がない場合に、コネクションフライトの前の便に遅延が発生すると(私の場合もありました)、大変落ち着かなくなりますが、それでもビジネスクラスであれば、荷物のプライオリティと併せて、若干の安心を「買う」ことができます。これはあくまで保険的効果にすぎませんが。

 保険的効果といえば、この項目も挙げられます。

:E740: 7 機内預け手荷物の最大重量制限緩和

 今まで海外に20回近く旅していますが、手荷物の重量オーバーによる追加料金を受けたことがありません。エコノミークラスには、厳密には20kgだとかの規定があるのは知っていますし、チェックインカウンターで重量が計測されているのはわかっていますし、若干オーバーしていたこともなかったわけではないような気がしますが、運がよかったのでしょうか?

 今回は、全旅程が長いこともあって、あえてお土産は最小限にして事なきを得ました。でも、「運命の出会い」とも思える掘り出し物に出会っていた可能性もあり、「このチャンスを逃したら一生手に入らないかもしれない」との後ろ髪ひかれる思いに駆られる事態に陥ったら、手荷物キャパの余裕が、一生の思い出に繋がるのかもしれません。

 それはなにより、慣用的に使われている「重量」制限は、正しい学術用語で「質量」と言ってほしいと、些細なポイントにこだわるリアリストの私には、ちょっとセンチすぎるトピックなのでした。
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搭乗クラスの決定プロセス(3)

 (1)(2)で触れたY-C格差の更なる評価に移ります。
 まずは、ファイナンシャル評価のしやすい項目、

:**: 1 シートの座り心地(シートピッチ、リクライニングの角度)
:**: 2 機内食・アルコールのグレード
:**: 3 機内エンターテイメントの充実度合い
:**: 4 機内アメニティグッズの有無(もしくはグレード)

 についてです。

 世界周遊券の場合、大陸間横断フライトが旅程に入ってくるため、この機内での過ごし方も、旅の大きなポイントとなってきます。実際、今回の私の旅程では、10時間を超えるフライトが4つありました。

 全旅程日程が限られている場合、現地滞在時間を効率的に活用する必要に迫られます。従って、機内でいかに休息できるか、ひいては睡眠を取り、時差調整がかけられるかが旅の充実度に響いてくるのです。

 発想を転換すれば(一部航空会社の宣伝に影響されている嫌いもなきにしもあらずですが)、フライトは移動するホテルとなります。ロングフライトの場合、食事は2回。映画のタイトルも充実(日本語対応に乏しい航空会社の場合、選択肢は限られますが)。せこいですが「ミニバー」はフリーです(私の場合、お酒が飲めないので、コストパフォーマンスは高くありませんが)。そうした至れり尽くせりの環境の中、ほぼフルフラットの座席で眠りにつけば、目覚めた頃に次の到着地がもう目の前、なのです。
#ちなみに、私の場合ノートPCの電源の可否も、機内の過ごし方に大きく関わってきます。私のノートPC活用法については、また別の機会に。

 ワンワールドの周遊券の場合、16フライトまでの制限がありますが、ロングフライト4つ、6時間程度のフライト4つ…などと列挙していくと、機内の時間が何度「移動するホテル」「移動するレストラン」「移動する映画館」に相当するかをカウントすることができます。

 この総額と、(2)で述べた、40万円の差額は、まず、これら「移動ホテル」代、「移動レストラン」「移動映画館」代のグレード補填とみなせます。
 これを支払うか否か、はあくまで個人の価値観次第ですが。

 以下、若干趣味に走った記述を。貧乏性が垣間見られますが、まあ、ご笑覧を:ase:

 個人的には「:**: 4 機内アメニティグッズ」は、侮れないポイントだと思っています。主にビジネスクラスで配布されるアミニティグッズ、定番どころでは、歯磨き・歯ブラシ、アイマスク、耳栓、靴下(もしくはスリッパ)、リップクリーム、クシ、筆記具、靴べら、といったところでしょうか。これらが、コンパクトにまとまったキットは、私の趣味もありますが、恐らく多くの日本人の琴線に響くと思うのです。

 なんちゃってビジネスクラスパッセンジャーの私は、いつぞやに獲得した、ノースウエストのアメニティキットを密かに機内に忍ばせ、アイマスク・耳栓・リップクリーム・オーラルケアセットは再利用しながら、新たに配られるアミニティグッズも確実に受け取るようにしているのです。

 そして、これには若干の英語力と勇気が必要ですが…。

 CAのある程度手暇な頃を見計らって、記念にとか、友人へのお土産に、と口実を作って「もう一つアメニティキット、ちょーだい:E6F6:とお願いをしてみてください。

 …ほとんどの場合、CAの笑顔とともに、貴方の願いは叶うと思うのです。ほら…ね。
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[BAのフライト2回×2 の「戦利品」]
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